「ピアノの弾き方に性格が出る」「ピアノの弾き方に個性が出る」という言葉、もしかしたら1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。もしかしたら、ピアノの先生に言われたことがある方もいるかもしれません。ですが、「ピアノの弾き方に性格が出る」と言われても、いまいちどういうことか分からない、、、そういう方のために、どんなところに性格が出るのか、徹底解説をしていこうと思います!
正確さに個性が出る
ピアノの譜読みを始めたときに、どのくらい正確に読もうとするかは、人それぞれだと思います。一小節ずつ、正確に読んでいく人もいれば、少々の間違いは気にせずに、ざっと通して全部を弾けるようにする方もいます。それぞれの練習法を経て、全部弾けるようになった際、リズムや音符を正確に弾けているか、という部分に性格が出ます。私の場合、先生に「その適当な弾き方に性格が出ている」と言われたことがあり、衝撃的でした。
音色に個性が出る
音色に個性が出るのは、鍵盤をタッチするスピード、指先への重心の乗せ方が違うからです。大きく身体を使ってピアノを弾けば、柔らかくダイナミックな音色になりますが、指先だけで弾けば、固くて縮こまった音になってしまいます。また、ピアニシモとフォルテシモの間の音が多彩な人ほど、バリエーション豊かな演奏をすることができ、派手な演奏と思われることもあるでしょう。
そのほか、音色に個性が出る理由として、手の大きさや体格の違いがあります。手のひらが大きく指が長い人は、オクターブの音でも簡単に弾くことができるので、オクターブが連続している曲も力強く弾くことができます。それに比べ、手の小さい人は、オクターブの多い曲を力強くは弾けないことが多いです。手の小さい人は、自分の手の大きさでも弾ける曲を弾いた方が上手に弾けるでしょう。
体格の違いも大きなポイントです。体格が大きい人は、重心がかかった重々しい演奏をすることができます。体格が小さい人は、跳ね回るような軽やかな演奏をすることができるでしょう。
曲の解釈に個性が出る
曲の解釈の仕方も、それぞれ違います。しっとりと弾くのか、スタッカートを意識して弾くのか、どこで盛り上がるのか、どこで切ない雰囲気にするのか、といった、「こういう曲に仕上げたい」というビジョンは、ひとりひとり異なったものになります。
緻密さに性格が出る
例えば、クレシェンドの記号があったとき、ひとつひとつの音を聴きながら、前の音よりも次の音の方が強くなるように緻密に考えながら弾く人と、なんとなくできているかどうかでオッケーとしてしまう人がいます。そういった記号ひとつひとつをどのくらい緻密に仕上げるかどうかにも、普段からどんな風に生きているのかという性格が出るのかもしれません。
ピアノには気分も出る?!
因みに、ピアノには性格や個性だけではなく、弾いている人のそのときの精神状態も反映されると言われています。実際に、イライラしているときなどは、優しいタッチをすることができず荒々しい音になったり、悲しいときはより繊細な音になったりするということです。
まとめ
ピアノ演奏には、性格、個性、気分が反映されるということで、常に自分の精神状態に心を配る必要があることが分かります。また、自分の個性をしっかりと知ることで、自分に合った曲を見つけることも大切になるでしょう。性格が出るということで、普段から自分の性格にも気を配る必要がありそうです。
コメント