ピアノコンクール審査基準【5選】【おまけつき】

ピアノ

こんにちは。ピアノコンクールに出場する予定があるなら、審査基準を知った上で、効率的に練習をしたいですよね。今回は、5歳から50回以上コンクールに出場してきた筆者が、コンクールに出る中で審査員の先生方からもらった講評を元に、何がピアノコンクールの審査基準になっているのかを考察していきます。ご参考になれば幸いです。

音の粒が揃っているか

審査員の先生方がよく講評(コンクールが終わった後にもらえる審査員の先生の感想や指摘が書かれた文章のこと)で書いてくる「音の粒が揃っている」とは、隣り合った音と音の大きさや長さが連続性を持っているということを指します。ガタゴト弾くのではなく、滑らかに繋がって音楽を奏でられているのか、ということです。「音の粒を揃える」ことは、きちんとできていてもわざわざ講評には書きませんが、出来ていない場合は「音の粒が揃っていない」と書かれることが多いです。

音色が一つではないか

こちらは、できている場合も、できていない場合も講評に書かれるポイントです。音色が一つであるとは、弾き方をまったく変えずに、同じ雰囲気で曲を弾くことです。音色が多彩な人は、鍵盤をタッチする強さや、タッチするときに触れる指の場所、指先への体重の掛け方を変えて、曲の場面ごとに雰囲気を変えて弾いています。音色が多彩な場合は、審査員の先生は「コロコロとした音色や、力強い音色が美しかったです」と書いてくれたりします。逆に、音色が一つしかない場合は、「弾き方を変えるということを意識した方がよいかもしれません。音色が変わっていませんでした」などと書かれる場合があります。

力任せに弾いていないか

こちらは、とても大切なポイントになります。力任せに弾いていた場合、ほとんど確実に講評で指摘されてしまいます。例えフォルテと書いてあっても、力で音を強くしようとしては確実に審査に影響します。力任せに弾いていた場合は、講評に「腕に力が入り過ぎている」「力を抜いて音を出すように」と書かれます。

歌うように弾いているか

こちらは、歌うように弾けていない場合に、よく講評に描かれます。講評の内容としては「もっと歌うように」「歌えていない」と書かれることが多いです。では、実際、「歌うように弾く」とは、どういうことかというと、「ブレスを意識できている」または、「クレシェンドが滑らかに弾けている」ということです。このようなポイントをクリアしている場合は、「のびやかに歌うように弾けていましたね」と稀に描いてくれる場合もあります。

音に重みがあるか

コンクール本番で弾くような、グランドピアノには、鍵盤に深さがあります。鍵盤の一番底まで押しきれていない場合に、よく講評で「音が転がってしまっている」「音が浅い」などと書かれます。例えピアニッシモであろうと、コンサートホールの隅々まで音色を響き渡らせようと思えば、鍵盤の底まで押す必要があります。できている場合は特に何も書かれないことが多いですが、できていないと書かれてしまいます。

おまけ

私が書かれていたことのある講評に、「堂々としていて良かった」というものがありました。本来はピアノの演奏で評価されるものなので、態度は関係ないのかと思っていましたが、態度も大切な要素のひとつなのだと気がつきました。そのとき私が意識していたことは、舞台に出る瞬間からゆったり歩き、審査員の方を向いて丁寧にお辞儀をし、ピアノを弾きだす前に自分に注目を集めることです。もし余裕があれば、堂々とした態度を心がけてみるのも、よいかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。コンクールで指摘される点は大体決まっているので、審査基準はこういったことではないかと推測されます。気をつけることは多いですが、ぜひ自信をもってコンクール本番に挑んでくださいね!

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